裏風俗

ロマンの街・【飛田新地】にタイムスリップ

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まるで、自分の体が大正や昭和初期の時代にタイムスリップしたかのよう。かつて、横浜の黄金町や町田のたんぼにも、同じような街があった。その街の主役は、アジアの国々からやってきた女のコだった。しかし、今、目の前でニッコリ微笑んでいる女のコは、すべて日本の女のコなのだ!

雰囲気溢れるいにしえの、遊郭建築の建物が並ぶ路地を行き交うのは男ばかり。しかし、裏風俗の街だからといって飛田の街には、陰湿さも、身の危険を感じるような危うさも漂ってはいない。組合の自主管理の下、安心安全に遊べるオトナの街となっている。

建ち並ぶ「料亭」の玄関正面には、セクシーなコスプレ姿や、寒いにも関わらずビキニ姿でスポットライトを浴びる女のコが、一軒に一人づつ、ニッコリ微笑んで座っている。その女のコたちを半笑いで眺めながら歩く男たち。その男たちに向かって、声をかけるオバちゃん。

「兄ちゃんエエコやろ、上がったってぇな!」

飛田新地では客は女のコと直接交渉するのではなく、客引きのオバちゃんが女のコに代わって、時間や料金を交渉することになっている。そして、オバちゃんたちの声かけも、きちんとイスに座った状態でかけてくるので、しつこさはみじんも感じられない。

とびっきり若くてカワイイ女のコが集まるのは、街を東西に貫く、「メイン通り」や「青春通り」などと呼ばれる路地の店だ。
逆に、街の外周の店には、どちらが客引きのやり手ババアなのか、それすら判別しにくいような熟女がいることも。
それは、大門から遊郭に入ると、正面奥に向かうに従って遊郭の格が上がり、女性の格も美女度も上がっていくという昔の風習がそのまま残されている。有形文化財として登録され、現在は本物の料亭として営業しているかつての遊郭「鯛よし百番」の、風格あるたたずまいが、それを物語っている。

そして、そのどちらの店に入っても、飛田の料金は15分1万1000円からと決まっている。が、そこは大阪、女のコやオバちゃんによっては、5分や10分、時間を伸ばしてくれる場合もあるようだ。

そして、賢明な読者の方は、初めからもやもやと気にかかっていることがあるはずだ。「なぜ遊郭が現在も残されているのか?」と。
その仕組みはロマン溢れるものとなっている。
かつての遊郭は現在は料亭となり、店先で笑顔を見せる女のコは、その店の仲居。料亭の個室で交わされる愛の行為は、恋多き仲居がそこで出会った客と自由恋愛に落ちた末なのだ。日本人の想像力溢れるDNAに感謝するしかない。

それでも、1990年の花博開催の際には、それまではソープランドと遊郭の両方があった大阪から、どちらかを一掃するという話し合いが当局との間で行われたという。その結果、ソープランドが撤退したという説が、今や大阪の遊郭に関する定説となっている。
府内には、大阪市の飛田新地、松島新地、今里新地を始めとして、守口市の滝井新地、和泉市の信太山新地と、五ヶ所の遊郭が残り、いずれも、厳しい自主管理の下で健全に運営されている。男性なら、今に残る遊郭を一度は体験してみるのもいいだろう。

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